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ルーミア サプライ 基本セット 分類 キャラクター 攻撃 20 体力 20 コスト ⑤ キャラクター能力 【半減】相手から受けるダメージを半分にする。 援護効果 【夜符】「ナイトバード」この戦闘で発生するダメージをすべて半分にする。 イラスト anei 処理 キャラクター能力 援護効果 使い方 共通山札戦 デッキ構築ルール 関連するQA 相性のいいカード
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ,.へ _,,.. --─- 、..,,_ ` ̄ ,. '"´ `'ヽ., l> ./ ヽ. ,ヘ / / 、 ヽ/∧', ルーミア! よろしくなのだ! ,' i / ;' /i , ヽ.r‐┐///、_ i i /|‐ハ- | / | /_|_ Yニi' ニ二7/ | ノ ! ,アi''`ヽ!/ |/ | ` i i___,!`"''r-' レヘ ハi ト リ ァ;‐-'!、ハ | .| | ,ヘ .7 ` ヽ-' ト ハ| / / | / ,ハ "" ' !、_ン ノ|/|/ | ,' ヽ、 rァ--、 ,,,,,´/ . | i. | |へ/| / \ _ノ ,.イ i | | | レヽ, /´ i`''ーr‐ァ ´/ / ,ハ|、 ハ ノ ,'ヽ.i |Y___/!/レ' /ヽ. イ | | ,レへ/ / / _,.' , ', | LOO___/ i / ', ',.| 〈/ヽ〉 ',/ | ,' i ', | / ', ,' ____ _k、 | ;ゝ、 / rノ´__;; 二ニ=- >、!__ _; イ、ヽイ r-'''"´ _,,.. -‐'" / 7 ̄`i´ ̄ ヽ、 `ヽ、__r/ -‐''" / ,' | ', ヽへ┃┃名前 :ルーミア ♀ (友好度:0)┣【ステータス..】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃LV: ┣【装備 ...】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫┃武器 :┃装備1. :┃装備2. :┃装備3. :┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┏【スキル 】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓┃┃┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 炭鉱に巣食っていたが、ひもじい生活のためギルドで働く事になった。 やる夫のことをおいしそうと思っている…。
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ルーミアふにふに。 これだけで誰の事かわかるほど我々東方厨の間では有名である。 しかし基本的にルーミアふにふにしか書かない謎の男。時にはスレタイに応じてキャラを変える。なぜか偽物が繁殖している。代表的なのはツイッターにいる偽ふにふに。あいつはきもい。 謎めいたやつであるが、ふにふにしか言わないので今や空気。オワコン四天王の一角。 (2017/03/19 ※twitterでルーミア厨という名前の人間より ルーミア厨で検索するとこのページが上位に出てくるため風評被害を食らっているのですが この方は私とは同じ名前の別人です あとついでになんか虹裏とかにも同じ名前の更に別人がいます そもそも私が活動していたのはこのwikiの左にあるthスレなのになんで私の名前が無いんですか!赤堀くんですらいるのに! ぷんすか!)
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ルーミア 魔理沙とアリスのクッキーKiss そーなのかー
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記念すべき1ボス 総評 所持スペルカード 月符「ムーンライトレイ」 夜符「ナイトバード」 闇符「ディマーケイション」 夜符「ミッドナイトバード」 闇符「ダークサイドオブザムーン」 「EXルーミア」 関連のあるイベントカード・ボムカード カード名 種類 カード色 コスト 1ボスナイトパレード イベントカード 無 コメント 名前 コメント
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ルーミア7 新ろだ2-012 今夜も赤提灯から雀の鳴き声が聞こえる。 「ふぁふぁふいふぁーふぁふふぇふぇっふぉふ」 「とりあえず食ってから喋りなさいよ」 宵闇の妖怪・ルーミアは幾本目かの鰻串を飲み込むと、炭の上で串を回すミスティアに詰め寄った。 「真面目に聞いてよ。こっちは本当に悩んでいるんだからー」 屋台店主の夜雀・ミスティアは意に介さないような顔で鰻を焼き、面倒くさそうに答える。 「あんたの口調は真剣かどうか判断しかねるのよね。…で、どうしたって?」 言いつつも、ミスティアは新たな鰻串をルーミアに差し出す。 それを見たルーミアは無言で二本食べ終えて、傍らのコップに注がれた天然水(果汁0%)に口を通した。 カタン、とテーブルに置き、彼女は片肘をついて自分に語るように言った。 「私、○○と結婚したいんだけどどーしたらいいかな?」 その刹那、ミスティアの指はよく加熱された鉄板の上に滑った。 「何──どわーーーーーっちゃあ!?」 「あら焼き鳥。美味しそうだわ」 三本目の鰻串を手にじゅるりと涎をたらすルーミア。無論、ミスティアに目を向けて。 「……私は非売品よ」 「そーなのかー」 割と残念そうに言葉を漏らす。 患部を咥えたまま、ミスティアはルーミアへたった今聞いた事実を問いただした。 「………で、結婚?」 「そう結婚。ご存知ないかしら?」 「…いや、そんなこと無いけど…」 結婚。それは女性の憧れ。 心から好きな人と一生を添い遂げる儀式であり、人にとって代えがたい幸福のときとされている。ってけーねが旦那とイチャつきながら言ってた。 ミスティアはそんな二人をイラつきながら見ていたわけだが。 「…え、ルーミア結婚するの?○○と?」 「そのはずなんだけど…ほら、私も結婚って初めてだから」 「…そんなの私だって知らないよ。けーね達に聞いたら教えてくれるんじゃない?」 「あいつらに聞くのは嫌。ベタベタするもの」 あんたも同じようなもんでしょ───という台詞は、心の中に飲み込んだ。 以前ルーミアと○○が二人で店に来た時なんかはもう「あ~ん」を要求するわ○○の膝の上に座ろうとするわ ○○は○○でほっぺたについてたタレを指ですくいとってひょいぱくするわやたら肩を抱くわで。 とにかく、そこまでゾッコンLOVEなルーミアが○○置いて一人で来るくらいなのだからきっと真剣なのだろう。 しかし結婚。そう、結婚。ミスティアにとって何が思い浮かぶといわれても、正直何一つとして思い浮かばない。 「…しちゃえば?」 あまりに自分に縁遠い話だったミスティアは、無責任に話を進めた。 「勝手が分からないのよ。綺麗な服着て、人集めて、何か食べるんだっけ?」 「…それじゃ吸血鬼のパーティとあんまり変わらないんじゃない?結婚って事は、なにか違う事があるんじゃないの?」 うーん…とルーミアは頭を捻る。 どうでもよかったミスティアは考える気も起こさずに焼き鰻を焼いていた。 三本目を皿に盛った辺りで、何故か考えていなかったミスティアが偶然に閃いた。 「例えば…誓うんじゃないかな?」 「誓うって?」 「神前で、永久の愛を」 そうだ、とミスティアは記憶をたどるように続ける。 確かどっかの年食ってそうな妖怪が旦那をいじくりながらがそんな事を言ってた気がする、と。 ルーミアは咥えた串をぴこぴこ動かしながら、しばらく手を当てて考えた。 それからふう、と息を吐き、こう言いつつ新たな鰻皿に手を伸ばした。 「駄目ね。誓いなら満月の日に済ませているもの」 「へー」 できるだけ心のこもってない声でミスティアは答えた。 「先月も、先々月も…」 「あんたら毎月やってんの!?」 そういえば、以前彼氏持ちの烏天狗が無理矢理押し付けた新聞にそんな記事があったような気がする。 あの時は自分の頭が春だからって春な記事書いてるんじゃないわよ、と思ったが、事実だったとは。 「…はあ」 溜息をつき、コップの水を流し込む。 ルーミアは鰻串を口に入れ、そのままもふもふと喋り出した。 「どうしよ。こんなんじゃいつまで経っても○○と結婚できないわ」 ミスティアも同じように溜息を吐き、空っぽのコップに一升瓶に入った真水をとくとくと注ぐ。 「しなくていいような気もしてきたわ。パワーアップされると面倒だし」 なんだかくたびれた雰囲気になってしまった屋台。 そこへ、思いもよらない人物が現れた。 「気持ちだけで十分…と言いたい所だが、そうもいかないなこれは」 「○○!?」 のれんを潜って現れたのは、ルーミアの思い人こと○○。 「いつから聞いてたの?」 「割と最初から。お前が居ないから探しに来てたんだよ」 ○○はルーミアの隣に腰掛け、ミスティアに水を注文する。 ルーミアはどことなくばつが悪いと言う風に頬をかきながら、露骨に○○から視線を逸らしていた。○○を置いてきたのはやっぱり苦しかったのだろうか。 少しの沈黙の後に、○○が呟くように言った。 「結婚かあ…」 ルーミアがそれに僅かに反応し、食べ終えた焼き鰻の串をくるくるといじりながら○○に聞く。 「…ねえ○○。私達もう結婚しているのかな?」 「俺の常識だとちょっと違うかな。ま、限りなく近いとは思うけど」 と、○○は注がれた水を酒のように飲み干す。ミスティアは彼の前に鰻串を出しつつ尋ねた。 「それじゃ、どうしたら結婚したことになるの?」 ○○は聞かれると、しばらく考えるふうに口元に手を置いた。(その間にルーミアは○○の鰻串に手を出そうとして、○○に手をつねられた) 「…昔、何かの本で読んだんだが」 微かな記憶を探るような険しい顔になり、○○は続ける。 「確か証人と「その場を取り仕切る責任ある人」とかの前で結婚を誓うこと…だったような気がする」 「えっと…その場を…何?」 「例を挙げれば、神社を仕切る神主とか船を仕切る船長とかって事だな」 「そーなのかー」 納得したように言いつつ、ルーミアは脈絡無く手に持った鰻串を○○の口に運んだ。 あーんパクッと何の恥ずかしげも無く食べる○○。○○が食べさせていたらただの餌付けに見えるが、逆だからこそ見ていてこっ恥ずかしいものだ。 鰻皿を空にしてから、少し考えるように腕を組むルーミア。しばらくして、思いついたように顔をあげた。 それから目の前のミスティアを指さして、嬉しそうに微笑んで言ったのだった。 「居るじゃない、屋台を仕切る夜雀」 「○○○○(○○の本名)は、ここにいるルーミアを一生かけて愛し、嫁にすることを誓います」 「私は…あー…なんか人前で誓うのって恥ずかしいな…ええと、私…いやルーミアは○○を愛し、夫にすることを誓います」 正直ミスティアにとってはかなりどうでもいい。他人のドラマに巻きこまれるってこういうことか。 「…まあ、とりあえずこれで結婚は完了。あとはミスティアが覚えている限り結婚は有効になる…筈だ」 「三歩歩くごとに思い出してもらわなきゃ駄目ね」 「…いや、一応覚えておく努力はするけどさ」 ルーミアと○○は、夫婦になったということで仲良く腕なんか繋ぎつつ鰻を食っていた。 幼な妻のほんのり赤く染まった嬉しそうな顔を見るに、一応の満足はしたのだろう。 でも、と一言置いてルーミアは言う。 「意外とあっけなかったわね。それにロマンチックじゃないわ」 「ぜーたく言うなって。結婚なんて大抵こんなもんだ」 と、何故かルーミアを抱き寄せて言う○○。金色の髪にさらりと指を通しつつ、ネコを可愛がるように喉をくすぐった。 ルーミアは鰻串を咥えつつ、○○の胸の中で甘い声をあげる。ミスティアは乾いたふうに笑いながらそれを見ていた。 「……ルーミア」 「ん……!」 鰻を食べ終えた口元を、○○の唇が塞ぐ。 ルーミアはその不意打ちに驚いたように目を開き、だが抵抗は一切しないで体を預けていた。 一方ミスティアは鰻を必要以上に観察していた。 ────コゲの数がひいふうみい…あ、ちょっとタレ漬けすぎたかな。もうちょっと薄めていいのかも。 ────こっちは焼きすぎかなあ…コゲの数がちょっとだけ多い…あ、串がちょっとささくれてる。 ────…しかしこっちの活鰻達は今日も元気だなあ。明日になったら食べられるとも知らずに……あー…えー… ────……ええい!あいつらまだやってんのか! 二人は三十秒近い口付けを交わし、それからそっと唇を離した。 「…必ずやる必要はないんだけど…まあ、誓いの口付け」 少し気恥ずかしそうな表情をしつつ、にこりと笑う○○。 ルーミアは瞳を潤ませ、赤面した顔で○○を見つめる。やがて幸せそうな笑顔でこう言った。 「………そーなのかー♪」 積み上げられて行く鰻の皿。 出席者三人の小さな結婚式は、最終的にミスティアに叩き出されるまでじっくりこってり続いたと言う。 新ろだ2-126 「今日は子供の日、プレゼントを頂戴」 「プレゼントは子供の日だから貰えるものじゃないぞ」 ○○がそう言うとルーミアは頬を膨らませた。 「ぶー、ケチんぼ。チルノちゃんはもらってたよー」 「それはあげる奴の優しさに左右される」 「○○は優しくないってわけねー」 ぷい、とルーミアはそっぽを向いてしまった。 「嘘だ。ルーミアは子供だからな、プレゼントくれてやる」 ちゅ、と髪をめくりあげて頬にキスを落とす。 「……な、なななななっ」 ルーミアは頬を手で押さえて顔を真っ赤にした。 けれどもその真っ赤な顔の意味は二重であったようで、 「わ、私は子供じゃなーい!」 一気にルーミア火山は噴火した。 「それじゃあプレゼントは無しな」 ルーミアの頬に添えられていた手をはらって、キスされた所を丁寧にふき取る。 「あ、……うぅぅぅ……」 「じゃあこいのぼりでも見に行くか」 ルーミアの手を引こうとすると、ルーミアは顔を真っ赤にして言い放った。 「……私は子供だから、もっかいキスして」 に、と○○は笑って今度は唇にキスを落とす。 すると今度はルーミアが得意げな顔で、 「ふふーん。これでプレゼントげっと」 と笑った。即座に口元を押さえて、またふきとれないようにする。 「私は大人。でもプレゼントはもらうよ」 「こいつ!」 にか、と笑ったルーミアの頭に手の甲をぐりぐりと押しつける。 「あはっ、こいのぼりは見に行かなくて良いよ」 口を押さえたから少々こもった声で、ルーミアは言った。 「なんでだ?」 ○○が顔をかしげると、ルーミアはほんのりと頬をピンク色にして言った。 「私達は”恋のぼり”。恋の滝を登っていきましょ」 そう言うと今度はルーミアから、○○へキスをした。 新ろだ2-316 「○○~ 開けてよ~ わたしだよ~ ルーミアだよ~」 気の抜けるような声と一緒にノックの音がする 何をしに来たか、はいまさら聞く必要はあるまい どうせ両手には俺が買ってあげたマイ箸にマイ茶碗が握られてるに決まってるのだから 「今日のご飯はハンバーグだ。嫌いだったら帰んな」 「大好き!」 まあ、これも聞く必要はない ルーミアには好き嫌いという概念がないのか? と思いたくなるほどに何でも食べるのだから 「ご飯のお代わりは二杯まで。それ以上は駄目だぞ」 「……がまんする」 ここをきちんと言っておかなければ、俺の米まで食われちまう カレーなのに米をものすごい勢いで食われたときはさすがに頭に血が上ったね 「それじゃ、入んな」 「はーい!」 案の定、両手にはマイ箸にマイ茶碗……に、マイスプーンにマイフォークにマイナイフ? まったく、こいつの食うことに関しての情熱はすごいね 「あれ、どうしてもうお肉二つ焼いてるの?」 う。痛いところを突いてきやがる どうせ今日も来ると思ったから先に焼いておいた、とは言いづらい 来るのを期待してたみたいでなんかカッコ悪いだろ、そんなの 「一人で二つ食べようと思ってただけだ。他意はない」 「少食の○○が? へぇ~」 にやにや笑ってるところを見ると、こいつ分かってやがったな 「ルーミア、今日はおかわり抜き」 「ええーーっ!?」 と、まあ、これがうちのいつもの食事風景でした その日、俺は紅魔館に泊まることになった 幻想郷に来た時に持っていた大量のレンタルDVD(推定延滞料金数十万円)をレミリアが見たいと言うので 紅魔館のホールを使って上映会をすることになったのだ ちなみにDVDプレイヤーはこーりん堂にあったPS2(最初期の鈍器)である しかし、レミリアが起きてくる時間からゴッ○・ファーザーPart1からPart3までぶっ続けで見るのはさすがに眠い 映画ファンとして不敬罪にとわれることになると思いつつも、俺は借りた部屋に戻らせてもらった 「……んぁ?」 ノックの音が部屋に響く 時計を見ると、2:30分 ちょうどPART1クライマックスの洗礼シーンのころだ よりにもよってそこで上映会を抜けるようなやつは人間じゃねぇ あ、そういえば見てるのはほとんど人間じゃなかったっけ 「○○~ 開けてよ~ わたしだよ~ ルーミアだよ~」 「はぁ?」 なんだそりゃ? 「飯なら無いぞ」 「ちょっと○○、わたしのことなんだと思ってるの?」 「ご飯大好きの腹ペコ妖怪」 「……まちがってないけど」 ここでいつものような掛け合いをしてもいいが、もしも館の誰かにルーミアが見つかったら面倒だ そう思い、さっさと戸を開けて部屋に入れてやった 「うん。箸も茶碗も持ってないな」 「だから言ったじゃない」 「しかし、それだったらわざわざここに来なくても。映画ならホールでやってるぞ」 「知ってるけど、面白くなかったから」 「○ッポラに謝れ」 「え?」 「コッ○ラに謝れ」 後で聞いた話だが、その時俺は大の大人でも泣き出すようなすさまじい形相をしていたらしい 「ご、ごめんなさい」 「まったく」 「で、わざわざ紅魔館くんだりまで何しにきたんだ?」 「ん。なんとなく、かな?」 「……さいですか」 なんとなく、で突破される館 紅魔館 門番も映画を見てるとはいえ、さすがにセキュリティーに問題がありすぎる 「ただ、一日に一度は○○に会いたいんだ」 「物好きなやつだな」 「うん。わたしもそう思う」 悪びれもせず言うなよ ちょっぴり悲しくなってきた、どうしよう 泣きそうだ 「えーえー 悪かったねー つまんない顔でさー」 「すねないでよ。わたしにとってはその顔が一番なんだからさ」 「一番って……」 子供の無邪気さ、ってやつだろうか 「おまえ、そういうことをサラッと言うなよ。ちょっとドキッとしちまっただろうが」 「……ちょっと? ちょっとだけなの?」 「そりゃどういう意味だ?」 とぼけるつもりは無く、本気で分からんのだ しかし、ルーミアがだんだん不機嫌になってくのだけは分かる 「わたしが毎日毎日○○の家に行ってるのは、ご飯のためだけだと思う?」 「え! 違うの!?」 「……はぁ。何でこの人を好きになったのかなぁ」 「へ? 好きっておま……」 言葉が物理的に遮られる 正確に言えば、俺の唇をルーミアが自分の唇でふさいでいた 「わたしはいつもドキドキしてたよ。○○と一緒にいるときは、ずーっと」 なにがなんだか、わからない…… スペック極低の俺の脳内演算処理能力を超えちまったみたいだ 「わりぃ、現状を三行でたのむ」 「私が告白 ○○が承諾 ハッピーエンド だよ」 「……本当か、それ」 「うん。ほんとほんと」 なんか違う気がするけれど、まあ 「本当なら、そういうことにしておこう」 「と、いうことは?」 「ああ。改めてこれからよろしくな、ルーミア」 「うん! ……でもね、わたし今日まだご飯食べてないんだ?」 「へ?」 「だから……いただきまーす!」 「ちょっ!?」 「そこまでよ!」 「パチェ、どうしたの? いきなり大声出して」 「……ごめんなさい。なんだか言わなきゃいけないような気がしたから」 「?」 新ろだ2-332 中秋の名月。 それは月が高須クリニックでも利用したんかいというほどべらぼうに美しくなる日だと聞いて、俺は真っ先にルーミアをデートに誘い出すことを思い出した。 当然だろう。俺は元々夜も月も好きだ。ルーミアは大好きだ。 綺麗なものと可愛いものが二つ合わされば、きっと俺の精神HPをジャンジャンバリバリ回復してくれるに違いないのだ。見たかチルノ、好き×好き=大好き。カツカレー的なこの理論こそが真の最強だ。 そんなわけで日中行脚する真っ黒い塊を捜索することにする。 虫は出るわ鳥は出るわで開始一時間でくじけそうになるが、それでも月夜に浮かぶ彼女の姿を脳に浮かべてエネルギーチャージ。 死ぬほど嫌いなカメムシの大量出現にもめげずに空を見上げて黒球を探すことはや二時間。 野を越え山越え川越えて、ようやくたどり着いた博麗神社の境内裏。 見つけた。 果たして人食いの妖怪である彼女は、網にぎっちぎちに詰まったカニを茹でてはむしゃ茹でてはむしゃと食らいにかかっていたところだった。 「よう!」 「……うわ。○○だ」 屍肉を横からかっさらうハイエナを見るような目で彼女は言う。 その目つきだけでHPはガリガリ削られて行ったが、俺が一言 「別にカニを横取りしようとか一匹よこせとか、そういうんじゃないから」 と弁解すると、彼女はカニの足を持ったまま 「…そーなのかー?」 と小首を傾げた。可愛すぎる。もっとやれ。 「…どうしたんだ、それ」 「川で親切な人がくれた。私を見た途端一目散に『わーっ』だって」 …恐らく高確率で人食い妖怪にビビッて荷物もそのままに逃げだしたが正解。 しかし私はあえて言わないの。 「ルーミアは神様みたいだねえ。人から恐れられて、親しまれてもいて、食べ物もらって」 「親しんでるのはあんただけでしょ?…でも、神様っていうのもお気楽よねー。ただで食べ物もらえるんだもの」 「じゃ、神様になってみる?」 「どうやって?」 「うちに来れば祭るよ。三食昼寝付き…」 「魅力的な思い付きだけど、嫌」 「えー…」 「家っていうのは苦手なの。ふらふらできないなら当分妖怪のままでいいわー」 「くそう、だがいずれ必ずラブラブ同居計画を…」 「カニ食べる?」 「ん」 許可が下りたので、いい具合に茹った足をもらう。 …というか今気付いたが、彼女から貰ったこれはどうみたってワタリガニ。 北海道より南の内湾の砂や泥の底に生息するこれが何故幻想郷のカッパの住む川で採れるのだろう。 しかも更に彼女が傍らに置く網の中を観察すると、真っ黒くてトゲトゲしたものがいくつか入っている。 …あれは、まさか中をかち割って橙色の中身を食う「う」で始まって「に」で終わる海で採れるものなんじゃないだろうか。 その事をルーミアに告げると、彼女は鼻で笑った。 「難しい話はどっかの紫にでも任せておけばいいの。カニは取って食べられる。そして美味しい。それが一番大事なことなのよ?」 真理だった。 彼女が手ずから茹でたカニは、言うまでもなく美味かった。 それからしばらく二人でカニを食べていた。 やがてウニにも挑んだが、そもそもトゲから中身を取り出す方法が分からない。 試行錯誤の末になんとか中身を少量取りだすことに成功するも、一口食べたルーミアは 「ウニは取って食べられない。決定」 と評価を下した。 そんな彼女だが、なぜかカニミソは食える。不思議だ。 やがて大量のカニでわさわさしていた網もすっからかんになる。 火の後始末をしようかとした俺がふと振り向くと、なんと物陰から巫女がこちらを覗き込んでいた。 俺とルーミアは互いに顔を見合わせて、こくりと頷く。網の中のウニを巫女へ差し上げた後、二人急ぎ足で神社を後にした。 彼女の首にしがみつき、ふよふよと飛行する。 だいぶ神社から離れたようなあたりで、ルーミアに語りかけた。 「…なあルーミア。世の中には、ウニをおいしく食べる人類っていうのがいるらしいぞ」 「あの巫女ならおいしく頂きそうだわー。ああ見えて、なかなか食えない巫女だから」 意味が深すぎてよく分からなかった。 そしてまた身のない会話をすること数刻。 「そろそろ落としていいー?」 「…せめてもう少し高度下げてから」 「えー、面倒くさーい」 口では嫌がりつつも体は素直なルーミア。 ふよふよな彼女は着地もやっぱりふよふよで、ふよふよと森の中に降りて行った。 足がつくのを確認して、手を離す。 周りの見えない闇の中、彼女の笑顔だけが浮かんでいた。 「じゃ、またねー」 「ん。なんか忘れてる気がするけど、次会うまでに思い出しておくよ」 ふるふると手を振る。 やがて闇が離れていき、あたりが夕闇の頃である事に俺は初めて気がついた。 「……さて。」 宵闇が見えなくなるまで見送った後、今一度気合いを入れなおす。 手をぱきぽきと鳴らし、頬をはたく。つるのが怖いので軽くストレッチなどをした。 ルーミアは光が嫌いな妖怪である。だから、行動は常に闇の中で行われる。無論、その中を移動する彼女に視界などある筈がない。 彼女は目的を持たない。なぜなら、目的を定めてもそこまでたどり着けないからだ。 故に彼女には、「俺を家まで送り届ける」なんてことは出来るはずもなく。 辺りは一面の闇。夕日はすでに沈みかけ。 遠くでは山犬とカラスの混声コンサート。近くでは、ガが俺の周りでワルツを舞っている。 ふと木を見れば、ピンポン玉大のぎょろりとした目がこちらを覗いている。 背筋に悪寒が走る──が、ただのフクロウだ。 かちこちかちこちと首を時計のようにぐるぐる回し、それでも視線はこちらへ固定されている。 首を520°回したその鳥は、俺を見つめてたった一言「呆」と鳴いた。 ──いいんだよ。これは妖怪に惚れちまった馬鹿な俺への試練なんだから! 「よぉぉぉぉぉーーーーーーっし!帰るぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 俺は走り出した。足を木の根にひっかけて三秒で転んだ。 泣いてなんか、ない。 その日は三時間で家へ帰る事が出来た。 わりと近所に落とされていたのは、きっと彼女の優しさと解釈するべきなのだろう。 体にまとわりついた枝、葉、土、虫、ドウガネブイブイ、毛玉を振り払い、愛しの我が家へ辿り着く。 まずは風呂。そして軽く飯を作り、食う。食ったら歯を磨いてさっさと寝る。 水を吸ったロープの如く重たい体をベッドに横たえながら、夢うつつでルーミアの事を考えた。 妄想の中の彼女はそりゃあ綺麗で、大きな満月と楽しそうに踊って──。 ばっ! と布団をはぐ。疲れは一時的に消え去った。 脳で言葉が精製され、それがそのまま喉へ降りていく感触。 俺は叫んだ。 「お月見デート忘れてたーーーーーーーーーーっ!!」 終われ。 Megalith 2012/07/10 幻想入りして早3ヶ月、山の中に今日の晩飯の材料を取りに行くと狼が何かに群がっていた。 「ん、何かの死骸でもあったか、何なら今日の晩飯のお供に…」 その狼の隙間から一瞬だけ幼い少女が見えた気がした。 「オイどけ、邪魔だ邪魔だ!!」 一心不乱に狼を火を使って追い払い群がっていた場所を見てみる。 「あれぇ」 思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。そこには何かの黒い塊しかなかったからだ。 「見間違えたかなぁ…」 少し不思議な気持ちになりつつも材料探しを続けようとそこから離れようとしたその時 ブワッ いきなり辺りが"闇"に包まれた。 「うわっ、何なんだ一体」 …と目の前に先程見た少女が座り込んでいた。 「おっ、大丈夫だったか」 ほっと胸を撫で下ろすと少女がいきなり抱きついてきた。 「…うぅ、…ひっく…ひっく…」 可愛らしい女の子だった。髪は金色のショートカット、リボンも付けている。 「お嬢ちゃん、怪我はないかい?」 「……………うん」 とても弱々しく今にも消えそうな声だった。 「もうすぐ夜になるから家においで、夜は危険が多いからね」 「……………うん」 「ほら、背中に乗って」 「……………うん」 小さな体が背中に乗ったのを確認し、一目散に家へと向かった。 ______________________________________ 「ご馳走様でした」 「……………」 「まっ、不味かったかい」 「……ううん」 若干気持ちが落ち着いたのか、顔色も先程よりはずっといい。 「ところで、お名前を教えてくれないかな」 ずっとお嬢ちゃんで呼ぶのも何かと抵抗がある。 「………ィア」 「ん?」 「ルーミア」 「ルーミアって言うのかな」 「………うん」 「じゃあルーミア、お家はどこにあるのか教えてくれる?」 「………もり」 「えっ、さっきの森の中かい」 「……うん」 「じゃあ、明日お昼頃くらいに家まで送ってあげるね」 「イヤ」 即答だった。 「どうしてだい、お父さんとお母さんに会いたくないのかい?」 「………いないもん」 げっ、結構まずい話題に触れてしまったか?とりあえず空気を変えるべく別の考えを提案してみる。 「………分かった、とりあえず家にしばらくいていいよ」 幼気な少女の考えを否定できるほど俺は非情な人間じゃない。 とりあえず引き取り先が見つかるまで俺が預かることにしよう。 「今日から君の家はここだよ、ルーミア」 「………うん。ってええ!ふぇぇ!」 「イヤかい?」 「ううん!!」 なぜか嬉しそうだった。 「じゃあ、引き取り先が見つかるまで好きにしててね」 「イヤッ!!」 先程の口調より感情がこもっていた。そして 「わたし、あなたのいえにずっとすむっ!」 「うっ、うーん……」 どうしよう、同棲宣言が聞こえた気がする。まぁ親戚を預かるものと同じような感覚で世話をすればいいだろう。 「よしっ、じゃあ言われたことはちゃんと守ること。いいね?」 「うんっ♪わたし、○○とずっといっしょがいいもん」 心が少し痛かった。 「ところで、あなたのおなまえは?」 「○○だよ」 「○○、これからよろしくねっ♪」 「おう」 こうして、俺とルーミアの同棲生活が始まった… 続くカナ? こんなんでいいんかな Megalith 2012/07/24(2012/07/10続き) 「おーい、ルーミア山菜取りに行くぞー」 「うん、わかったー」 今日も晩飯用の山菜等を取りに行く。 もうこの森にも随分と慣れてしまったが、最初の方は何度も死にかけた。 その度に人形使いの女の子が俺を助けてくれた。 その人形使いとも仲は良く、時々顔を見に行っている。 「ねぇ○○、きょうもさんさいなのぉ?」 「おう、仕方がないさ。」 森に若干の動物はいるものの、そいつらを狩って食べるのはあまり気が進まない。 ルーミアは不満そうだが、どうしたものか。 「いっその事、俺を喰ってみるか?ルーミア」 と冗談半分で言ってみた。 「○○をたべるのはイヤ」 ルーミアは急に真顔になりそう言った。 「意外にイケるかもよ」 「○○がいなくなったら、わたしさびしい」 「大丈夫さ、ちゃんと引き取り先は見つけてあるし」 「えっ」 「ほら、あそこに見えるあの家。あれがルーミアの引き取り先」 例の人形使いの所だ。彼女曰く「放っておいても問題ない」と言っていた、が やはり心配なものは心配だ。 「………」 「今日はそのために連れてきたってのもあるけどな、ははっ」 そう言いつつ俺は、ルーミアの方を向いた。するとルーミアは驚くほど小さな声で 「○○は、わたしがきらいなの?」 と聞いてきた。 「えっ、そっそんなことないって」 「でも○○はわたしをべつのだれかにひきとらせようとしてる」 「いやだってそっちの方がルーミアも安心だろう?」 「わたしは○○がいいのっっっっ!!!」 「えっ」 ルーミアはまるで語る様に話し始めた。 「○○はわたしをたすけてくれた。わたしすごくうれしかったんだよ。○○のほかにもわたしをたすけようとしたひとがいたけどみんなわたしをむしした。 わたしはひとくいようかいだったから。」 「えっ」 「ひとりだけたすけてくれたひともいたけど、わたしがひとをたべるようかいだってきいたとたん、わたしをもりのなかにほうりだしたんだ。 『なんだこの人喰いめっ気持ちが悪い。助けるんじゃなかった』ってね……さっ…さっきまでわたしと…あっ…あそんでくれてた…おっ…おともだちも、 そのにんげんがうわさをひろめたから『気持ちが悪い』『人間の敵めっ』『腹黒女』みっ…みたいに…ぐすっ…かん…かんじでね… ひっく…わっわたしはそれにたえられそうになかったから…ひっく…もっもうしんじゃおうかなって…おっおもったんだ…うぅ…でっでもできなかった。」 「………っ」 「しぬのは…はじめてだったから…。どうやってしぬのかわからなくて、もりをぐるぐるしていたときにおおかみのしゅうだんにあって… たっ…たべられちゃおうかなっておもったんだ……そしたら○○がきてくれた。『また、にげちゃうんだなぁ』っておもったけど○○はいっしょうけんめいにおおかみをはらってくれた。 わたしはやみをあやつってじぶんのからだをやみでかくしたの。わたしのしょうたいをみんなしっているから、わたしのことをきらいなにんげんなら『人喰いだぁ!』『たっ、食べられるぅ』っていうから… そのにんげんがどこかへいったあとにしんじゃおうかなってね。」 「………っく」 「それでも○○はこわがりもせずに『大丈夫だったかい』って、わたしうれしくなってあなたにとびついたんだ。 ………やっと…そんな、そんなやさしい○○とはなれるなんて…ひっく…ぜったい…ぜったいやだよぅ…こわくていきていけないよぅ」 「………ぅ」 知らなかった。ルーミアがこんな苦労をしていたなんて…、途中から泣きつつ話してくれていた所から察するに相当辛かったに違いない。 「ごめん、ルーミア。俺、冗談のつもりだったんだ…」 「わっ…わっ…わたっ…し…○…○○がっ…いっ…いなくなった…ったりした…っら…い…いぎでいげだいよぉぉ…ううっ…うえぇぇぇぇぇぇん」 泣き始めてしまった。そんなに俺はルーミアに頼られていたのか…知らなかった。 そしてそっとルーミアを抱き寄せた… ______________________________________ 「落ち着いたか」 「うん」 30分くらいの間、泣きじゃくるルーミアを慰めていた。慰めるといっても、俺はただルーミアの髪を撫で続ける事しかできなかった。 「○○はやさしいね」 「ルーミア…その、なんかごめんな」 俺は自分の失敗を悔やむように謝った。 「なんで○○があやまるの?」 「いや…冗談で言ったことでルーミアがあんなに泣くなんて思ってなくてさ」 「もうだいじょうぶだよ○○」 「本当に?」 「……えっとね、○○がね、かみをなでるたびにね、こころがふわーってなるの。だからねっ、かなしいきもちがぜーんぶふっとんじゃった」 「そっ、そりゃよかった」 少し恥ずかしかった。 「わたしも○○をしあわせにさせてあげたいなぁ」 「その気持ちだけで十分だよ。ありがとうな、ルーミア」 「えへへー」 天使のような笑顔でこちらを見上げるルーミア。最高に可愛い。 「あっ、いいことおもいついた」 「ん?どうした」 「さっきのおかえし」 「いや、いいって」 「いや!!ちゃんとするの」 「わっわかったよ」 「じゃあ、めをつぶって」 「おう」 タッタッタッと軽快な足音が聞こえる、どこかへ急いで行ってしまったようだ。 おそらく帰ってくるのはのは時間が掛かるかな。 そう思いつつ俺は眠りに落ちていった。 ~数時間後~ 「……ぃーてー、○ー○ー」 「う…んぅ…あと5分…」 「おーきーてーよー○-○ー」 「ん…ふぁーあ…おはようルーミア」 「いまは"こんばんわ"だよもう」 ぷぅーっとほっぺを膨らませて空を指すルーミア。 「…おっと、もうこんな時間だ。早く帰らないと」 「……まっ、まって○○」 「ん?どうしたルーミア。……あぁ、プレゼントか」 「うん♪」 嬉しそうにルーミアは言う。 「じゃあ、めをつぶってね」 さっきも聞いた気がするが、またどこかへ行くことはないだろう。 「おう」 俺は目を瞑った。 ・ ・ ・ ・ ・ 「ん?」 おかしい、まったくルーミアの気配がないのだ。 もしかして本当にどこかへ行ってしまったのか? さすがに気になってルーミアの方を見ようと目を開けた、すると 「!!!!!!」 目の前にルーミアの顔があった。 「!!!!!!」 こちらも思わずルーミアと同じ状態になる。 「なんでめをあけたの!!」 怒りのルーミアが俺に詰め寄る。 「その…だって…さっきみたいにまたどっかに行ったんじゃないかと思って…」 「さっきなにもいわなかったのは、ごめんなさい」 「いや、謝らなくてもいいからね。で、プレゼントってなんなんだい?やけに俺に近づいていたけど」 「………ス」 「酢?」 「………ス」 「巣?」 「ん~~~もう○○のいじわる、わかってるくせにぃ!」 「いや…まったくこれっぽちも」 「"キス"だよ!"キス"!」 「あぁ、なるほど………ってちょっまっえっ、お、俺にききききキスをするのかっ!」 「!!!!だだだだだだってじぶんのすきなひとには"キス"がこうかてきだってきいてきたからっ」 「お、俺とかっ!」 「うぅぅ…○○といがいだったらしないよう」 「へっ?」 「なななななななんでもないよ!」 「?…ならいいんだが」 「………う…うん」 「ん~ぅっ、もう遅いし帰るか」 「えっ?」 「どうした、そんな大声出して」 「だだだだだだって"キス"してくれるのかなって…お…おもって…」 だんだん声が小さくなっている。おそらく相当緊張していたのだろう、家に帰ってゆっくりさせてやるか。 「ほら、いいから帰るぞ」 「うぅ、うん」 すこしがっかりさせてしまったようだが、俺もそんな唐突にキスができるはずがない……したいけどorz 「でもなルーミア」 「?」 「俺はお前のことを世界で一番大事にしていくつもりなんだぞ」 「!!!」 「手ぇ繋ぐか?」 「ほえっ、……うん!」 「今日の晩飯は何がいい?」 「○○がつくったものならなんでもいいよ!!」 「そうかい」 ぎゅっと握ってきたルーミアの手を優しく握り返し ルーミアの事をいつまでも大事にしていこうと思った。 「でも○○」 「ん?」 「ばんごはんのおかずとってないけどいいの?」 「………ああぁ!!、忘れてたぁ!!」 「じゃあとりにいこうよ!まだうしのこくだよ!」 ルーミアにしてみればまだ早い時間帯なのだろう、生き生きしている。 別に遅くなって困る用事があるわけでもないので、付き合ってあげることにした。 それに、もっとルーミアと一緒の時間を過ごしたかったというのもある。 「よ~し、んじゃ行こうか」 「うん!」 夜はまだ始まったばかりだ… 了 夜中のテンションで書き上げた。後悔はしていない。 うpろだ0018 それは、二月十四日。 世間が浮き立つバレンタインデーの日──の、夜の日の事。 俺は足元さえおぼつかない真っ暗な森の中を抜け、ルーミアの住処を目指していた。 昼は太陽があるから嫌いと言うのは重々承知しているものの、やはり一応人間である俺としては、 夜に森の奥で待ち合わせというのは多少無理が生じているようにも思える。 そんな無茶を承知で何故わざわざ誘いに乗ったかと言えば、やはり今日と言う日であったから、としか言いようがない。 二月十四日、この日に愛する彼女からの誘いを断るような男は、そりゃ男とは言えない。ただの玉のついた猿だ。 愛なき人生は死せるに等しいといかりやも言っていた。要するに、断るという選択肢は最初から存在しないのである。 益体もない事を考えているうちに、生活感の無い小さな家屋にたどり着く。 紳士であればこのような時はノックのひとつでもして入るのだろうが、生憎俺の生まれはイギリスではない。 ちょっとした悪戯心も手伝って、何の前置きもなくドアをがちゃりと開いた。 ぎぎい、と油の切れた蝶番が金切り声を上げる。 その途端、ドアの隙間からお菓子のような甘い匂いが流れ込み俺の鼻孔をくすぐった。 「……るー、みあ?」 「ふあ……何?」 そう言って彼女はこちらを振り向く。 彼女の小さな唇の中には先客がいた。黒く平たく甘い匂いをさせる物体、それは正にチョコレート。 見れば普段から綺麗とは言えない彼女の部屋が今日は一段と散らかっている。 あちこちにだらしなく散乱したお菓子とラッピング、そして部屋に充満するどこか浮世離れした甘い匂い。 彼女は一面のお菓子に囲まれ、その中心で今正に至福の時を過ごしていたようだった。 「……なんじゃこりゃ」 「んーと、このチョコはみすちーに貰った。そっちのクッキーはフランちゃん、ケーキはれみりゃから。 おはぎは霊夢に貰って、あんみつは阿求ちゃん。えーと、それから……」 両手で指を折りながらルーミアは次々と幻想郷の人妖霊神を挙げていく。 俺はそんな彼女の様子に苦笑しつつも、成程ね、と納得したように一度頷いた。 ルーミアは放浪妖怪である。 一応こうした仮の住まい(略してカリスマ)はいくつか持っているものの、基本的に彼女はどこだろうとお構いなしに飛びまわる。 加えてルーミアは可愛い。それほど力を持たない弱い妖怪と言う事もあり、意外な程に広い人脈を持っていたりするのである。 このお菓子の山は、さしずめその証明と言ったところだろうか。 顔が広い事はなんとなく知っていたが、いざ目の当たりにすると何も言えなくなるものだ。 「あー、と。ルーミアは人気者だねえ」 「そーなのかー。でも、あんまりよく分かんないかな」 そう言うと彼女はふわりと立ち上がり、器用にも口からチョコレートを半分はみ出させながらこちらへとてとてと歩み寄る。 ぞくりとする程妖艶で、ほんわかする程明るい笑顔をこちらへ向けながらこう言った。 「私には、あなたがいればいいし」 そして俺に向けられる、黒くて平たいチョコレート。 男らしく抱きしめてキスの一つでもしてやりたかったが、彼女の口は愛のお菓子で占領されている。 物質主義、言いかえれば食いしん坊の彼女のことだ。一度口に入れた物はそう簡単に離すまい。 やむを得ず俺は彼女の額に軽く唇を当てると、それからなんとなくチョコレートの端を咥えた。 口に甘いカカオの香りが溶けて広がる。くらりと来そうになる強い刺激と共に、見れば板チョコ一枚分の距離を隔て彼女と目があった。 「……む」 ルーミアは獲物を横取りされたように少し不満げに眉を寄せ、それからパキリと音を立ててチョコレートを噛んで割る。 割ればすぐに一歩分口を進める。俺と彼女の距離が、チョコ1ブロック分だけ近くなった。 それを見て俺はニヤリと笑い、対抗するようにゴリッと奥歯で噛み潰す。こちらがもう一つ分食い進めれば、今度は彼女の方からバキリと鳴る。 ぼりっ。むしゃり。 かりっ。ぱきっ。 音が鳴るたびに距離は近づき、次第に俺の視界はルーミアで埋まって行く。 やがて互いの事以外に目に入らない程に近づくと、最後の一欠片を巡り唇と唇が触れ合った。 ちゅ、と小さな水音がして、ようやく俺と彼女は顔を離す。 口の中に残ったのは大量のチョコレートと、彼女の唇の感触だけ。 「……甘いな」 「うん。でも、おいしい」 そう言ってはにかむルーミアの頬は、りんごのように真っ赤に染まっている。 そんな彼女がどうしても愛おしく、気がつけば俺は彼女を胸の中に引き寄せていた。 「んっ……」 さして抵抗もなく抱き寄せられるルーミア。 十二月二十四日の夜、俺達のバレンタインは、まだ始まったばかりだ。
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宵闇の妖怪 ルーミア 武装 左武器 : 中央武器: 右武器 : スペルカード 月符 :ムーンライトレイ 黒い球体を頭上に発生させた後、そこから大量のレーザーを放射する技。 発射間隔が短く、このスペカ発動中は逃げることに専念しないとすぐ喰らってしまう。 が、ダウン値が低く、完全に自機誘導ではなく自機の近くをランダムで狙う感じなので、 動かなくてもダウンしないことが稀にある。 このスペカを発動しても、中央と左が50%残るので、それを活かし逃げ回ってる中を狙い澄まして追撃すると吉。 また、ルーミアの闇の性能のお陰で、バンバンスペカが撃てるのもいい感じ。 コメント 全方位射撃や置きレーザー、高性能壁の闇とトリッキーな攻撃が多い。 前DRWが強力で一発当たっただけでダウンさせるほど。 まぁまぁの性能だが、ほぼ全キャラに対して不利を取っているのが現状。 お勧め度2 置きレーザーや全方位攻撃があるが、いかんせん速度が遅い。 その為、ほぼ確実に相手に距離ペースを握られる感じになるので、使うのは難しいかもしれない。 近づく相手にはとことん近づき、離れる相手にはとことん離れられる技量が必要。 チルノよりかは使いやすい(といってもvsチルノだとルーミア不利)が、それでも少々キツい。 1.40よりアクションゲージ周りが改善された影響を受け、だいぶ使いやすくなった。 DCWキャンセルDCWなんてことも出来るようになりマトモに戦えるようになった。 間接攻撃 ライトウェポン(RW) 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち 1.5 3 0.75 おしっぱなしで12連射 しゃがみ 1.5 3*3 0.75 ジャンプ 1.5 3*3 0.75 ターボ 1.25 3(50HIT) 0.625 遅延レーザー しゃがみターボ 1.25 3(50HIT) 0.625 遅延レーザー 射撃予告線追尾有 ジャンプターボ 1.25 3(50HIT) 0.625 遅延レーザー 射撃予告線追尾有 前ダッシュ 1.5 3*3 0.75 前ダッシュしゃがみ 1.25 3(50HIT) 0.625 遅延レーザー 射撃予告線追尾有 空前ダッシュ 1.5 3*3 0.75 横ダッシュ 1.5 3*3 0.75 横ダッシュしゃがみ 1.25 3(50HIT) 0.625 遅延レーザー 射撃予告線追尾有 空横ダッシュ 1.5 3*3 0.75 後ダッシュ 1.5 3*4 0.75 後ダッシュしゃがみ 1.25 3(50HIT) 0.625 遅延レーザー 射撃予告線追尾有 空後ダッシュ 1.5 3*3 0.75 ※置きレーザー設置時の球体を直当てすると10Dmg レフトウェポン(LW) 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち 7 6 4 緑玉 しゃがみ 6.5 6 3 黄玉 ジャンプ 7 6 4 緑玉 ターボ 6(5.5) 6(6) 5(4) 青玉+空玉 括弧内空玉 しゃがみターボ 5.5(6) 6(6) 4(5) 空玉+青玉 括弧内青玉 ジャンプターボ 6(5.5) 6(6) 5(4) 青玉+空玉 括弧内空玉 前ダッシュ 16 6 10 赤玉 前ダッシュしゃがみ 7 6 5 よろけ空玉 空前ダッシュ 7 6 5 よろけ空玉 横ダッシュ 7 6 4 緑玉 横ダッシュしゃがみ 6.5 6 3 黄玉 空横ダッシュ 6 7 5 青玉 後ダッシュ 7 7 4 緑玉 後ダッシュしゃがみ 6.5 7 3 黄玉 空後ダッシュ 5.5 8 4 空玉 センターウェポン(CW) 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち 5.5 12*2 2.5 しゃがみ 0 1 0 ジャンプ 5.5 12*2 2.5 ターボ 5.5 12*2 2.5 しゃがみターボ 5.5 12*2 2.5 ジャンプターボ 5.5 12*2 2.5 前ダッシュ 5.5 12*2 2.5 前ダッシュしゃがみ 0 1 0 空前ダッシュ 5.5 12*2 2.5 横ダッシュ 5.5 12*2 2.5 横ダッシュしゃがみ 0 1 0 空横ダッシュ 5.5 12*2 2.5 後ダッシュ 5.5 12*2 2.5 後ダッシュしゃがみ 0 1 0 空後ダッシュ 5.5 12*2 2.5 スペル攻撃 状態 ダメージ ゲージ消費 弾数 射程 ダウン値 攻撃特性など 立ち/ジャンプ 0.77 50%/50%100% 35(40HIT) 0.152 近接攻撃 ダブルロックオン距離 RW 6.49 (3.39) LW 5.29 (3.19) CW 4.29 (2.89) 括弧内は移動時 状態 ダメージ ゲージ消費 ダウン値 攻撃特性など RW 7.5 5 2HIT RW二段目 7.5 5 2HIT LW 6 5 3HIT CW 18 10 cRW 14 10 cLW 12 10 cCW 20 10 JR/C/LW 14 10 右QS 17 10 左QS 7 5 2HIT DhRW 21 10 DhLW 16 10 DhCW 9 5 2HIT TRW 20 10 ガード時5Dmg TLW 22 10 ガード時6Dmg TCW 24 10 ガード時6.5Dmg down追打 8 - リバサRW 9 5 リバサLW 8 5 リバサCW 22 10
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ルーミア6 うpろだ1490 360度の景色が闇に包まれた昼、俺はルーミアを抱き締めていた。 あたりが真っ暗なのは紛れもなく、「至って近い距離にルーミアがいて今が昼である」というふたつの事実に起因するのであって、光が欲しければルーミアの元を離れればよいわけだが、俺はそれができない。否、できる筈がない。 何故なら、少なくとも俺は「抱き締めたまま離れる」なんて器用な真似ができないし、俺が関わってきた数多の妖怪人間その他森羅万象のなかにもそんな事をやってのけた奴を見たことがなく、故にやりようがない。 つまりそれは俺が闇から出る事ができないということでもあり、そうあれば俺は目の前のルーミアをより強く抱き締めるということ以外できないという証明にもなる訳だ。 「彼女の事以外ろくに考えていない」という言葉の「ろくに」という意味は、脳の片隅で少し、ほんの少しは考えているということであり、 この時の俺の頭は実際ああいい匂いだなあとか柔らかい肌だなあとかそんな事でほとんど埋まっていたのだが、かろうじてほんの少し残ってたスペースでそんな事を考えた。 つまり、俺はルーミアをもう少し強く抱き締めたわけである。 さて、この状況下にたったひとつ些細な不満があるとするならば、それは彼女の顔が見えないということであろう。 今、二人は互いの首をすげかえるような(目のある位置が元と逆だが)、更に言えば首を交差させるような体勢にあり、これは肌の触れる面積こそ多くなれど、彼女が今どんな表情にあるのかが見えないのだ。 言うなれば視覚情報か、触覚情報かというところであろうか。しかし、まあ、実際見えなくても彼女の表情は分かっているようなものである。 あの顔───他の誰にも見せない、俺だけのあの表情。気恥ずかしさと幸福が入り混じったような、あの顔をしているのだろう。 …… ……… 顔を見るのをやめたまま1、2分ほど経ったが、先程ルーミアの顔を思い描いて以来、俺はなんとなしにまた彼女の顔を見てみたくなった。 いや、彼女の顔なら四六時中いつでも見たいというのが俺なりの「当然」なのだが、そういうのとはまた少し違う、といったらよいのだろうか。俺なりの「好奇的欲求」…いや、これも違う。 なんだかこんがらがってきたので、とりあえずルーミアの顔を見てから考える事にした。抱き寄せた手を一旦解き、彼女の顔をこちらに向ける。 闇の中だから何も見えるはずはないのだが、それでも薄ぼんやりと輪郭くらいなら分かる、気がする。 人はそれをただの妄想から来る幻覚だとでも言うかもしれないが、なに、元々彼女とは暗中模索の付き合いなのだから、多少を妄想で補った方がちょうどいい。多分。 「どうしたのー?」 彼女の声が聞こえる。妄想ではなく、本当の事だ。 「…いや、なんとなく、お前の顔が見たくなったんでな」 言葉を一切飾らず、事実のみで答える。一寸先も見えないような闇の中、どうして飾り付ける必要があるだろうか。 「ふーん。闇の中でも視界が利くのかしら。鳥目じゃないのね」 そういうと彼女は、不意に俺の顔にぴたりと手を当てた。 「私は夜目が利かないから、見たいものを見るときはいつだってこうするの」 そのまま指を動かし、存在を確かめるようにぺたぺたと触る。 俺もやり返すように、ルーミアの顔に手を当ててぺたぺた触った。その指が触れた肌は柔らかく、暖かで、彼女が確かにそこにいる事を俺に力強く教えてくれた。 「鳥目じゃないんじゃなかったかしら?」 少し意地悪そうに、彼女が聞く。 「…お前の感触を確かめたくなったんだよ」 ばつが悪いというふうに、俺が答える。 彼女はクスリと笑い、笑顔を浮かべてこう答えた。 「そーなのかー」 俺の手は一通りルーミアの顔を撫でまわし、そのまま額、頭、髪、首、肩、腕、手、胸、背、腹を経て、最後に彼女の腰回りを腕で抱え込むようにして落ち着いた。 そのままの体勢で言葉もなく、二人はただ、互いの体を確かめ合っていた。 最初に戻る 新ろだ476 さてこれから夕飯だというとき。 なぜか椅子には宵闇の妖怪が座っていた。 「…なんでルーミアが俺ん家いるわけ」 「おいしそうな匂いがしたからー」 「…そーなのかー、って違う違う!俺ん家の場所教えてないだろ?」 「んとねー、みすちーとかリグルちゃんとかチルノちゃんに聞いたの」 おのれバカルテット。 …ルーミアもその一員だけど。 「ねえ○○、早く食べたいよぅ」 よだれたらすなおなかぐーぐーならすな。 ああもう可愛いな!馬鹿な子ほど可愛い! せっかく訪ねてきたわけだし追い返すのも酷というものだ。 向かい合って座り、まずは 「いただきます」 「いただいまーす」 うむ。感謝を忘れてはいかん。 ちなみに今日はたけのこご飯と味噌汁と納豆だ。 「もぐもぐ」 「もぐもぐ」 …そういえばルーミアは人間を食べる妖怪と聞いていたからてっきり肉以外のものを食べないと思っていたが。 ちなみに俺は捕食対象外らしい。 曰く「まずそう」らしい。 彼女の胃に収まらなかったのは幸いだが少々複雑だ。 落ち込んだ俺の頭を撫でながら慰められたのは記憶に新しい。 しばらくご飯を本当に美味しそうに食べるルーミアの顔をじっと見ていた。やがて目が合う。 きょとんとしていたがすぐに笑顔になった。少し頬が赤い。 「うまいか?」 「うん!」 こうして見てると本当にただの子供だ。 結局ルーミアは俺が一回おかわりしてるあいだにたけのこご飯を全部食い尽くした。 …納豆は残したが。 「「ごちそうさまでした」」 食事を終え、食器を片付ける。 「○○~」 「ん?」 「今日はありがとね。ご飯も味噌汁もおいしかったよ!」 「どういたしまして」 「えっと、ね」 「?」 「いつか私も○○に料理ごちそうしてあげる!」 「ん、待ってるからな」 正直なところルーミアの口からこんな言葉が出るとは思ってなかった。 どんな感情を込めて言ったにしろ、彼女なりの精一杯のこの言葉が嬉しい。 頭を撫でてやると目を細めて気持ちよさそうな顔をしていた。 「ねむくなるー」 次第にうとうとしてきた。 俺もつられて眠気に襲われるがさすがに風呂入らずに寝るわけにはいかない。 うとうとしつつもルーミアが聞いてくる。 「…○○どこいくのー?」 「んー、風呂だ風呂」 「…一緒に入ろー」 「うぇ!?んー、いやまぁ子供だしいいか。俺ロリコンじゃないし」 なぜか自分に言い聞かせるように言ってしまったが事実だ。 ---------入浴シーンはスキマ送りにされました--------- 「気持ちよかったねー」 「でも風呂の中で寝るのは勘弁な」 「うー、お腹いっぱいでずっと眠かったしお風呂も気持ちよかったからしかたないのー」 「はいはい」 「早く寝よう?」 「…あのさ、さっきと同じようなこと聞くけど布団ひとつしかないんだよね」 「? 一緒に寝るよ?」 確定事項でしたか。 それにしてもずいぶん甘えられるが、ひょっとして寂しかったのだろうか。 まあ悪い気はしないし彼女の色々な表情を見ているのが好きだ。 と、体に重さを感じるのでふと見下ろすとルーミアが寄りかかってすでに寝息を立て始めていた。 「ああ、こら立ったまま寝るんじゃない」 「んー、○、○ぅ…」 頬を軽く突っついて一旦起こす。 俺もさっさと寝たいので布団を敷き、消灯。 布団に入るなり小さな手が抱きついてくる。 「○○、おやすみ…」 「ああ、おやすみ」 「大好き…」 「ん?」 可愛らしい寝息を立てて今度こそ眠ってしまった。 明日の朝は何を作ってやろうかなどと考えるうちに、まどろみの中へ意識が落ちていった。 あとがき ルーミアは過度な糖分を出すより甘えられるくらいがいいなー、とか。 あとは皆様方の脳内補完で糖分を調節していただきたいなーと。 稚拙な作品にお付き合いいただき、ありがとうございました。 バカルテット分全員書きたい^q^ 新ろだ623 「ふにゅ~・・・すぅ、すぅ・・・」 不抜けた寝言が俺の腕を枕代りにして気持ちよさそうに眠る少女―ルーミア―の唇から漏れている。 ジリジリと暑くて眩しい日光に晒された縁側で寝ているはずだが、彼女の能力で周囲はそれなりに暗く、ひんやりとしてとても快適だ。 そんな中、うっすらと見えるルーミアの可愛らしい寝顔を見て俺は思わずふっと笑みがこぼれていた。 俺こと○○はここ幻想郷に来て早7ヶ月。今は人里と呼ばれる場所から少し離れた一軒家でお酒を売っている。(けーねさんが家と職を提供してくれたことに感謝している) 最初は吹雪で凍えそうな所をルーミアが助けてくれたのだ。 しかし、その時助けられた理由は、活きのいい人肉が食べたいという物騒な理由だった。 最初のうちはルーミアの棲み家で俺を食べるのかという疑惑と不安で一杯な生活をしたが、今にかけて俺を食べようとする気配はない。 というのも、ルーミアは俺と一緒に過ごしていく内に俺の事を食物感情から恋愛感情へ変わったらしい。 もちろん、俺だってルーミアの事を色々と知っていく内に怖いという感情から愛しいという感情に変わっていったのだ。 それからは彼女に怯えることなく、お互いに優しくし合えるようになった。 そして春の妖精が春を告げたある日にルーミアの友人が経営している屋台で告白をした。 酒の勢いがあったと言えども、お互いの気持ちがようやく一つになった。 まぁ、その後のお祝い騒ぎにはあまり思い出したくないが。 色々な出来事があれども、彼女と過ごして早7ヶ月。 今では幻想郷有数のバカップルだと囃されるが、きにしちゃぁいない。 「・・・あの頃よりも、かわいくなったな、ルーミア」 俺は愛しい彼女の耳元で優しく囁きながら、毛布をかけるように優しく抱きしめた。 その小さな体を抱きしめて、少し切なくなり、どこかに行ってしまわないように少しづつ腕に力を込める。 「・・・んんぅ」 *おおっと* 少しきつく抱きついたのか、ルーミアは少し眉間にしわを寄せて目を覚ました。 「・・・ぁっ! ○○…・・・近すぎるよぉ」 状況がわかってきたのか、彼女は恥ずかしそうにつぶやく。 顔の方はうっすらと赤くなっているのがギリギリわかる。 「・・・おはよう、っていっても、お昼すぎてるよ。ルーミア」 俺の少しかさついた頬とルーミアの瑞々しい頬を隙間なくくっつけながら言った。 「うぅ、そーなのかー」 ルーミアは申し訳なさそうにいうが、俺に抱きついて離れようともしない。 「ルーミア、お昼の冷麦作るからちょいとはなしてくれよ」 「やだ」 ・・・うーむ、少し困ったな。即答されちゃったし。 「・・・仕方ないなぁ。んっ、ちゅぅっ…」 彼女が何を求めているのか大体分かる。つまりはおはようのチューである。 「んんっ、ちゅっ、んくぅ…んっ…」 ・・・こういうキスが結構長くするんだなぁ。まぁ、好きだからいいんだけど。 ――10分後。 「・・・・・・ぷはぁっ、ふぅー。 これで済んだだろ?」 これだけ長くチューされたら口の中がふやけるし、頭がボーッとしてしまう。 しかしこのままでいるのもいけないので、彼女から離れるために立ち上がった。 暗闇からでた日光は恐ろしくまぶしく、熱いと思えた。さっさと台所へ向かおう。 「・・・えへへ」 俺の後ろから彼女のデレデレした、甘ったるい声が聞こえた。 彼女は暗闇の中にいるし、こんな眩しすぎる部屋では見えないだろうけど、きっと彼女の笑顔はどの笑顔でも負けないくらい、素敵な笑顔だろうよ。 新ろだ625 嫁と一緒に紅魔郷。 ○「気持ちいい風だな」 ○「神社の裏って…案外静かなんだな。妖怪が多いのは堪えるけど」 ○「さて、そろそろあいつが通る頃なんだけど…」 る「呼ばれて飛び出てー」 ○「よ。やっぱり来たか」 る「来たんじゃなくて、あんたが私の行く先にいるだけでしょ?」 ○「闇の中じゃ目的地まで着けないだろ?それとも俺がいちゃ迷惑か」 る「そんな事ないけど」 ○「んじゃ、そろそろ出掛けますか」 る「今日は満月の日。ロマンチックなデートになりそうねー」 ■■■ る「なんだか寒くなってきたわね」 ○「なんだか寒くなってきたな」 る「寒さも通さないような闇があればいいのに」 ○「俺は欲しくないかな」 ○「こうしてお前にくっつく口実が無くなっちまうし」 る「あら、口実がなきゃくっつけないのかしらー?」 ○「それもそうか」 る「ぎゅーっとして、ね」 チ「来たね、二人組!」 ○「居たのか、一人者」 る「居たの、一人者」 チ「誰が一人者よ」 る「デートの邪魔な妖精は」 る「闇に飲まれて蹴散らされるものよ」 チ「そんな理由で蹴散らされてたまるか!」 ○「今お前が抱きついてくることに口実はあるのかな」 ○「どっちだっていいや」 ■■■ 中「くそ、背水の陣だ!」 る「お腹すいたー」 ○「じゃ、追うか」 中「ついてくるなよ~」 る「あら、あの子よく見たら妖怪じゃない」 ○「妖怪は食えないものなのか?」 る「妖怪は食べられないものなのよ」 る「人間だったら食べられたのに」 ○「俺はいつだって可愛いお前を食べてしまいたいが」 る「それとこれとは話が別」 る「それなら私だって食べたいわー」 中「頭の悪い会話は余所でやってほしいんだけど」 ○「こんな所に館がある方が悪い」 る「これだけ大きなお屋敷だったら」 る「美味しいものがありそうね」 ○「口に合う物があればいいな」 る「一緒に食べられるものがあればいいわねー」 ■■■ ○「本だらけだな」 る「薄暗くて嫌いじゃないわ。闇を出す必要もない」 ○「闇を出さないでいると、お前の姿がよく見えていいよ」 る「目に焼き付けておいてね」 パ「そこの二人!」 パ「私の図書館でベタベタしない」 ○「おや、お仲間?」 る「あんなのと一緒にしないで欲しいわー」 ○「似てるんじゃないか?日光嫌いなところとか」 ○「可愛らしさじゃ比べるまでもないけど」 パ「本が甘ったるくなるからどっかいってちょうだい」 ○「本が甘くなるか?」 る「食べてみたいわー」 パ「霧に頭をやられちゃったのかしら」 ○「俺達は前からこんなんだ」 る「これくらいはまあ、当然」 パ「迷惑極まりないわね…」 パ「とっとと追い出しましょう」 る「何処へ行っても嫌われ者ねー」 ○「誰に嫌われても、お前さえいればいいけどな」 ■■■ さ「あー、お掃除が進まない!」 さ「お嬢様に怒られるじゃない!!」 ○「メイドさんだな」 る「取って食べれる人類?」 さ「また、お掃除の邪魔する~」 ○「食べ物貰いにきました」 る「貴方を食べにきました」 さ「あれ、妖怪?」 ○「なんか用かい?」 さ「掃除の邪魔よ」 る「貴方はデートの邪魔ね」 る「この館が出す赤い霧も」 る「月を一緒に見ようと思ったのに、五月蠅いったらありゃしない」 さ「お嬢様は日光が苦手なのよ」 る「今は夜よ。あるのは日を浴びた満月だけ」 る「今夜はひっこめてくれない?」 さ「それはお嬢様に言ってよ」 ○「じゃ、呼んできてくれ」 さ「お嬢様を危険な目に遭わせるメイドがどこにいるのかしら?」 る「呼んでこないと貴方が危険よ」 ○「お腹すいてたんだっけ?」 る「貴方の食事も出してくれればいいんだけどね」 さ「あんたの言うことを聞く理由がないわ」 る「主人も食べ物も、貴方を食べてからゆっくり探しましょうか」 さ「あんた達、何者?」 ○「お腹を空かした妖怪です」 る「お腹を空かした妖怪の恋人よ」 ■■■ さ「いい加減帰ってよ」 ○「黄色い月を拝んだらな」 ○「なんかいるな」 る「とびきり面倒くさいのがねー」 レ「面倒くさいって誰の事よ」 る「ほらでた」 ○「霧を出してるのはあんたか?」 レ「そっちこそ、私の城を甘ったるくしてるのは貴方達?」 ○「質問を質問で返すなよ」 レ「私の質問が先よ」 る「見てわからない?」 ○「分からないなら分からせようか」 レ「遠慮しとくわ。まだ死にたくないし」 ○「その心は」 レ「糖分過剰摂取」 る「罪な男ね」 ○「罪な女め」 レ「だから、私の目の前でイチャつくな!」 ○「で、霧を晴らして欲しいのですが」 レ「嫌よ。日光は嫌いだし」 レ「あんた達の言う通りにするのは絶対嫌」 る「そーなのかー」 レ「貴方を殺せば」 ○「え、俺?」 レ「この甘い匂いも消えるのかしら」 レ「お腹はいっぱいだけど」 る「私はお腹が空いてるのよ」 レ「隣のを食べれば?」 る「目の前の吸血鬼で我慢するわ」 る「霧は晴れるし、お腹も膨れる」 ○「まさに一石二鳥」 レ「ふう。こんなにも月が紅いけど」 レ「甘い夜になりそうね」 る「暗い夜になりそうね」 ■■■ 「………なにこれ」 博麗霊夢は紅魔の館の奥で、その異様な光景に絶句していた。 そもそも紅い霧が出て迷惑だったので夜中出掛けた彼女。しかし森も、湖も、館も全て様子がおかしかった。 湖では氷の妖精が溶けてたし、館の門前では中国産っぽい妖怪が「アベック立ち入り禁止」と門に血文字を書き残して倒れていた。 通った図書館の本は齧ったら全て甘かったし、その場所の主と思われる紫の少女は虚ろな目で「熱い…甘い…もう嫌…」と繰り返していた。 その先では妖精メイドと共に親分と思われる人間のメイドが居た。話しかけると「誰か…塩分を下さい……」とだけ言い残して倒れた。 更に奥へ行って、今彼女の居る一番奥。最初来たときはバルコニーの手すりで物干し竿に干された布団のようになっている吸血鬼がいた。先程ズリ落ちた。 「……新種の砂糖でも作ってたのかしら?」 博麗霊夢は気付いていた。 館全体に漂う甘い匂い、それを辿ると、バルコニーから覗く大きな黄色い満月に―――そこに浮かぶ、二人の人影に続いている事を。 アレを打ち落として事情を聞くことは、とても容易い筈だろう。 だが…アレに手を出してはいけない。そう伝えた巫女の勘は、この日は実に冴えていたようだった。 現にアレに手を出した魔法使いが、翌日森の中でトラウマこさえて倒れているのが発見されているのである。 ハタ迷惑な二人は、空にいた。 もう紅い霧は出ていない。眼前に広がるのはただただ大きい、黄色い満月だ。 「……なるほど、こりゃ見る価値あったな」 「ロマンチックでしょー?」 男はルーミアを背中から抱きしめ、愛おしそうにその髪を撫でる。 彼女もそれに答えるようにクスリと笑い、心地よさそうに目を細めた。 二人のその行動は、カップルに抵抗力のない幻想郷の住民達に見てて目の毒という程に影響を及ぼす。 後に「糖霧異変」と呼ばれる二人のデートは、この後夜が明けるまで続いたという。 新ろだ703 ◆ルーミア宅にて ~昼時~◆ 「ねぇ、○○」 「どしたルーミア。腹でも減ったか?」 「……もしかして私の用事は全部食べ物繋がりだと思ってない?」 「もしかしなくてもそうだけど、違うのか」 「う、違わないけど……もぅ」 「涙を溜めて上目遣いで俺を見るな。色々と堪え辛い。 はぁ……森で何か獲って来るよ。それでいいか?」 「えへへー、うん!」 ◆○○+α in 森◆ 「あら○○さん、相変わらず精が出ますね」 「おー、大ちゃんか。そっちもお転婆娘の世話で大変だろう」 「あははー……ノーコメントってことにしておきます」 「……頑張ろうな、お互い」 「……ええ。それじゃあ、また」 「おう」 ◆ルーミア宅にて ~夕刻~◆ 「ということで」 「今日の御飯はー」 「「ぼたん鍋ー♪」」 「いやぁ、頑張った、頑張ったよ俺」 「よくやった○○、ほめてつかわすぞー」 「ありがたきしあわせー……って何やらすんじゃい」 「あはは、ごめんごめん」 「まったく……さて、冷めない内に頂くとするか」 「はーい」 ◆ルーミア宅にて ~夜刻~◆ 「もう……もう食えねぇや」 「小食だねぇ、○○は」 「いやいやこれでも里の人間の2倍は食ってるんだけどね!……慣れって怖いわー」 「ふぅ、御馳走様」 「相変わらず大食漢……じゃないか。大食乙女だな、ルーミアは」 「むぅ、しつれいな。これでも○○と出会う前よりは半分くらいに抑えたんだよ?」 「別に抑えなくてもいいと言うのはこれで何度目だろうな」 「だってー」 「だってもクソもあるか。俺と同じような食事だけで一緒に過ごしたいって言ってくれたのは嬉しい。 嬉しいけど、無理をしないと叶えられない夢ならば俺は要らない」 「……私は、要らない……?」 「飛躍しすぎだ馬鹿。無理してるお前さんを見たくないだけだよ。わかったか?」 「……でも」 「俺はルーミアと一緒にいられるだけでしあわせなんだけどなー」 「ふぇ!?」 「おーれーはーしーあーわーせーだー!ルーミアのことが大好「わーわーわーわー!」」 「誰かに聞かれちゃうよぅ……」 「……それじゃあやめるか?」 「……うん」 「ならよし。さて、食後のデザートでも食うか」 「――うん!」 新ろだ756 神社に宵闇が居座っている。 時刻はもう昼を回ったあたり、博麗霊夢は辟易していた。 当然である。神社に妖怪が居座られては営業妨害も甚だしいし、第一中にいる奴らが、あの二人である。 「この間の月は綺麗だったな…なあルーミア、次は何処へ行こうか?」 「決める必要なんて無いわー。目的が必要なほど暇じゃないし、私は○○がいればそれで十分」 「そりゃお前らしいな…まあ、それもそうか。だったら当面は、こうして可愛らしいお前を存分に愛でる事にするかな」 こうも甘ったるい雰囲気を醸し出されては酒でも飲まなきゃやっとれん。 霊夢は杯に三杯目をなみなみと注ぎ、一気にあおる。 口に含んだ酒は、どこまでも甘かった。 できるだけこの歩く異変についてはノータッチでいたかった。が、こうも目の前に居座られては手をつけざるを得ない。 口元を苦々しげに歪め、霊夢は宵闇に問い掛けた。 「…で、なんであんたら神社にいるのよ」 闇の中から、面倒くさそうに声が返ってくる。 「あー?闇の中だから周囲のことは分かんないね」 「気がついたらここにいたー」 つまり周りが見えていないということか、このバカップル。そりゃこんな状態にもなるわ。 「今すぐここから蹴り出されるか、それとも自分から出て行くか。選ばせてあげるからどっか行って」 「…やれやれ、巫女は冷たいねえ」 「本当。あなたの身体はこんなにも暖かいっていうのにー」 闇で姿が見えずとも、中で金髪幼女と黒髪青年がベタベタイチャイチャひっついているのが目に浮かぶ。否、否応無しに目に浮かんでしまう。 最早問答は無用。少女は袖から一枚のカードを取り出し、それを読み上げた。 「夢想封…」 《待てぃっ!!》 その刹那、博麗に代々降りてくる勘の神様が今宵もひらりと舞い降りた。 《考えろ!あの物体を「封印」なんてしたらどうなる?神社から遠い山奥なら露知らず、場所は神社のど真ん中…》 「……!」 《余計ダメだ!例え漏れ出る甘ったるい成分が多少緩和されようとも、やはり甘いものは甘いっ!》 《封印した魔界から瘴気が漏れるように、アレから糖気が漏れ出ないと言い切れるだろうか!?》 「…………言いきれないわね」 そんな事になれば人はおろか人・神・妖・霊の誰もが寄り付かなくなる恐れがある。 「…結局、嵐が去るのを待つしかないのね…」 霊夢は出しかけた札を再び戻し、なすすべない歯痒さを噛み締めつつ再び縁側に腰を下ろした。 僅か数秒の間にそんな葛藤があったとは露知らず、尚も神社の一角には宵闇は居座っている。 闇の深部に潜む二人は、一つの生命体と言って過言でないほどに身を寄せ合っていた。 ルーミアの身体を包み込むように抱きかかえる○○。どちらも至福を表す安らかな笑みを顔に浮かべ、互いに視線を一切逸らさず見つめ合っていた。 「…あの日の月も綺麗だったが、やっぱり俺はお前が一番だな」 「ありがと。…ねえ、○○はどの月が一番好きー?」 「月?そうだな…俺はやっぱり新月かな。お前が闇を出さない唯一の時だし。あ、闇を出してても十分に可愛いけど」 「あら、姿ばかりが好きなのかしらー」 「おっと…。こりゃ失礼。だけど好きな人の姿が見たいと言うのは当然のような気もするがね」 「それはまあ、当然」 「ルーミアはどの月が好き?」 「私はね…貴方の瞳に映った月とかかなー」 「瞳に映る月か…そういや、今もお前の愛くるしい瞳の中には俺が映ってるのかな?」 「覗いてみる?暗くて見えるか分からないけど」 「じゃ、もう少し近づいてみなきゃな」 どんな話題を持ちかけようとも最終的にはスキンシップに発展する二人の会話。 その様子は闇の中で見えないが、宵闇を少し見つめればキャッキャウフフと必要以上に身体に触れまくる二人の様子が何故だか手に取るように浮かんだ。 よくよくスキンシップ以上に発展しないものだなあと霊夢はしょーもないことに感心する。 そうしている内に神社内の空気はショッキングピンクだかコンパドゥールピンクだか知らないがとにかく桃系統の色に染まって行った。 その瘴気にも近い空気は丁度神社に立ち寄ろうとした白黒魔法使いに回れ右をさせるに十分なものであった。 「…見えたー?」 「ああ、いや。その魅力的な瞳と伝わる肌の感触に心奪われて、何が映ってるか確認する余裕もなかったよ」 「そーなのかー」 「…しかし、どうしてお前はこんなにも可愛いんだろうな…いや、考えることもバカらしいか」 「あんまり褒めないでよ。照れちゃうわー」 「おお、存分に照れてくれ。照れたお前もまた可愛いからな。撫でてやる」 「…もう、子供じゃないんだからー」 もう顔も上げられなかった。 霊夢は突っ伏してひざの上の湯のみを食い入るように見つめ、浮いた茶柱を親の敵のように眺めていた。 肩が小刻みに震えている。嗚呼、無情なる勘の神よ。何故目の前の訳の分からない生命体を放置しなければならないのですか。新手の嫌がらせですか。 ふと見れば、いつのまにやら境内はぐったりとした妖精や毛玉があちらこちらに落ちていた。大方、二人のラブオーラにあてられて飛んでいる所を落とされたのだろう。 最早神社は飛ぶ者をラブの力で打ち落とす巨大蚊取り線香となっていた。 何事にも動じない事に定評のある巫女であったが、ここまで来ると流石に動かないわけにはいかなかった。 かといって封印すればどーせロクでもない事になるのは分かっている。 ならば逃げるしかあるまい。 異変を追って飛んだことはあるけれど、異変から逃げるために飛んだのは初めてかもしれないわね。 ふと、どうでもいいことを考え、宵闇をできるだけ視界に入れないように彼女は神社の地からふわりと足を離した──── ぐぅぅぅぅ~ぅ。 ────辺りに響く間抜けな腹の虫に、出鼻をくじかれて空中でコケた。 思わず音の発生源…つまりは宵闇の中に目を向ける。 「お腹すいたー」 「…そういや、そろそろ正午か」 全力で札を投げつけたい衝動に駆られ、左手で右手を必死に抑える。 「昼飯の当てもないからな…。弁当とか持ってくればよかった」 「ねー、お腹すいたー」 「参ったな……だったら俺でも食うか?」 「んー?」 さらりと放つこの男。 「あなたを食べたらあなたが痛いじゃない。あなたが痛いのは私が嫌」 「俺は空腹のお前を見ているほうが辛いからな。お前に食われるのであれば、それ以上の死に方も無いさ」 「へーそーなのかー」 さらりと流すこの二人。 結局はのろけるのだからタチが悪い。 「…だけど俺が食われればルーミアが寂しがるからな…あれ、八方塞がりだ。どうしようか?」 「あら、もうそのことなら心配も無いわー」 その時、霊夢は一瞬だけ、宵闇の中からの視線を感じた。 「食べ物でもあったのか?」 「ええ。とっても美味しそうな…」 「とって食べられる巫女がいたのー」 闇がぬるりとこちらを向く。というかこっちに向かってくる。 「…毎度思うんだが、食事にだけは付き合えないな。ごめんよ」 「もー、別にいいって言ってるでしょー?人と妖怪は違うんだもの」 ぞわわわわと闇が霊夢の身体を包み、半強制的にルーミアのフィールドへ引きずり込まれる。 「覚えてる?私が言ったこと」 「ん?…ああ。俺が「ルーミア、お前とだったら人と妖怪の垣根を越えて見せるっ!」っつったら「えー、面倒くさーい」って言ったあれか?」 どこも真っ暗だがとりあえず適当に見まわしていると、目の前に二人が現れた。 「あん時は惚れ直したな…考えてみりゃそりゃそうだ。妖怪だの人間だの言う前に、俺は○○でお前はルーミアだもんな」 「互いが互いを好きなんだから、人間食べられないくらいでうじうじしない」 「…やれやれ、また教えられちまったな」 こちらを一瞥すらせずにルーミアを抱きかかえる○○と抱きかかえられたルーミア。 やがて○○はゆっくり彼女を降ろすと、保護者のような眼差しで少女二人を見た。 降ろされたルーミアは腕を広げてふわりと空を飛ぶ。一度だけ○○を振り向いて、ようやくこちらに目を向けた。 霊夢は右手に札を、左手に針を装備し、できるだけ逃げる態勢を保ちつつ弾幕に望んだ。 ──────妖怪も人間も、これで少しはマトモになってくれるといいんだけど。 淡い期待を抱きつつ、霊夢は一枚目の札を宙に放ったのだった。 新ろだ758 自動ドアが開くたびに鳴り響くあのぴろりろりろという音になんの意味があるのだろうか。 かつては聞くたびに持った疑問だが、帰国子女となった今でも健在だった事に驚いた。 大した結論も出ないまま、うやむやにして歩を進める。 フリーザー(とでも言うのだろうか?)の中に入ったプリンを二つと、窓際に進んで週間少年ジャンプ。 それらをカウンターに差し出し、夏休みの終わった子どものような顔で会計をする茶髪の兄ちゃんに言いかけた。 「あと、焼き鳥二本とハイライト」 反応することすら疎かに、不躾なバイトはそれらをだらだらと並べた。 店から三歩出て封を切る。口にくわえるのは鳥串ではなく煙の出る串だ。 くわえてふと気づいたが、俺はまだライターを仕入れていなかった。 仕方無しにポケットを探ると、胸からホテル名の入ったマッチが出てきた。 マッチ擦るのなんて久々だなと思いつつ、俺は燃えカスを足で消化して前へ進んだ。 紫のたくらみに乗っかって参加した世界漫遊。 ぶっちゃけ自分が旦那と行きたいだけじゃないのかという疑問は残るが、色々サービスしてくれたので目をつぶってやる事にする。 そんな訳で俺らがやってきたのが、東北の一角の安ホテル。 遠野という事で途中までにとり組がついてきてそこそこ賑やかな旅であったが、奴らと宮城で別れると途端に静かになった。 古臭くもカビ臭いロビーを抜け、四人も乗れないエレベーターのヒビ割れたボタンを押す。 示す階は三階。俺は彼女の待つ扉を開けた。 もう正午も回ったというのに、カーテンを締め切り部屋の中は漆黒。 照明類は一切つけず、強いて言うならベッド脇に備え付けられたデジタル時計のみが淡く光を放ってる。 彼女はベッドに倒れこんでいた。 寝ているかと思われたがそうでもないらしい。ちょこちょこリボンが動いている。 照明ボタンを鳴らし、部屋全体を照らさせる。途端にルーミアは、その全体像を露にした。 「……んー…眩しい」 俺は一度吸殻に煙草をねじ込み、コンビニ袋をテーブルに置いた。 「プリンと焼き鳥、どっち食う?」 「焼き鳥」 「…だろうな」 透明なプラパックに並べられたそれを袋からだし、封を切った。まだ暖かく、塩ダレのいい匂いがあたりに広がる。 外界旅行ツアーなんて聞いた時は楽しそうだなくらいの認識しかもっていなかったのだが、そんな幻想は一日目から砕かれる事になった。 外界に出るからには能力を使わない事は当然。 だが彼女の能力は日光が嫌いだからやってるもので、必然的に昼間はろくに出歩けなくなったのだ。 それもこちらの夜はかなり明るい。都市部のネオンサインやカクテル光線を避けるように移動するのがどれだけ難しいか、旅好きの者ならすぐに想像はつくだろう。 そんな訳で深夜バスや夜行列車を駆使し(ルーミアは深夜バスの景色が気に入っていたようだが)、都市部を避けて東北の片田舎までやってきた訳である。 それでも昼は動けないので、専らお化けが出そうな丑三つ時に出歩く事となる。この間は職質かけた警察官を「のっぺらぼうの怪」で追い返し(どうやったかは秘密)、紫からイエローカードを頂いた。 二人して焼き鳥の串をぷらぷらくわえつつ、近場の城や関所跡が載ったパンフレットを開いた。 「今夜は何処?」 「海沿いにいい水族館がある。深夜営業はないから「いつもの」やり方になるけど」 「あら、あれは嫌いじゃないわー。暗くて楽しいもの」 ルーミアはスペアのパンフを寝っ転がって見始めた。 足をぱたぱたさせているあたりが見た目に忠実で非常に可愛らしい。 俺はまだ火の残る煙草を拾い、財布を開いてレシートを数枚取り出す。傍らに放られたノートを適当に開き、鉛筆を拾って出費を書き連ねた。 そうしている内に夜も更け、外では秋の鳴く虫がそれぞれに鳴き始めた。 「…ぼちぼち出るか?」 「んー」 ベッドの時計は午後零時。コートに袖を通し、レンタカーのキーを取り出す。 思えばこっちは三年ぶりの運転だったが、人気のない道ばかり走っているのもあるのかもしれない、案外何とかなるものだ。 「こっからは一時間ってとこだな。寝ててもいいよ」 「出発進行ー」 おー、と助手席でぶらりと手を上げるルーミア。つられて手を上げそうになったが、恥ずかしくなってすぐ引っ込めた。 それから一時間と十分ほど経ち、やがて海沿いの小さな水族館へ辿り着く。 飛ばされてしまいそうなほどに強い潮風、 光源など何もなく、水平線までがただ暗い海、 そして潮に吹かれてあちこち錆びた、光の消えた水族館。 そんなただ不安ばかりを煽られるようなシチュエーションに立ち、俺は隣に立つ宵闇の少女を少しだけ近くに抱き寄せた。 「どーしたのー?」 分かっているくせに、悪戯っぽく笑う彼女。 俺は少しそっぽを向いて、 「…潮風が寒くてな」 と返した。 時刻はもう一時二十分を回っていた。 目の前の廃墟もどきは、来客を拒絶するように鉄棒の門を閉じている。堅牢に閉じられたそれは、空を飛べない者を締め出すには十分なものだろう。 だが、俺達の前にはあまりに無力。 こっちは世にも珍しい、空飛ぶ少女がついているのだ。 ルーミアの首に両腕を回し、背中におぶさる。 「どこー?」 「東側の一番左、丸い窓のとなり」 彼女は切りそろえた髪をふわりとたなびかせ、俺の指差すほうへふらふらと飛んでいった。 やがて辿り着いた小さな窓は、俺が手を添えるとあっけないほどに容易く開いた。 昔はこの手でよくタダ見をしたものだ。 かつて悪友と行っていた行為を十年経った今、俺は俺のことが好きな妖怪とやっている。 一寸先は闇とはよく言ったものだ。幻想郷にいる間は、この技を使う事すら二度とないと思っていたのだが。 腕を伸ばして窓の縁を掴み、そのままルーミアから離れて宙ぶらりんになる。 懸垂の要領で窓に乗り込み、俺は落ちるように中に入った。 「…もっといい場所はなかったのかしらー?」 続けてルーミアが窓から侵入。 二人の入った窓は、果たして通路奥の男子便所の小窓であったのだ。 「あんまりデカい場所は見つかりやすいからな。昔はロープ巻きつけて登ったもんだ」 「ふーん」 さして興味もないという風にいい、とっとと奥へ進んでしまうルーミア。慌てて後を追った。 便所を抜けると、そこは幻想よりも幻想的な風景に満ちていた。 照明類は全て消え足元もろくに見えない真っ暗闇、点在する非常灯だけが妖しく緑に光っている。 壁一面に埋められた水槽には、多種多様な海水魚が闇の中を泳いでいた。 道中購入した芋けんぴを口にくわえ、魚と並んで宙を漂うルーミアを見てくすりと笑う。 俺は手元の手すりを気にしながらゆっくりと階段を降り、サメの大きさがわかりやすく図解された模型の前に腰を下ろした。 「あんまりフラフラしてると、頭ぶつけるぞ」 「それも闇の風物詩よー」 普通に言い放ったけれど…ほら、やっぱり柱に頭ぶつけた。 風物詩でも痛いものは痛い。俺は駆け寄り、何もしてやれる事がないのでとりあえず撫でておいた。 それと芋けんぴを一本くれてやる。彼女は長いのを一本くわえると、懲りもせずもう一度飛び始めた。 全てが眠った午前二時。 緑と青の微かな光を闇の中に抱え、思い出の中の水族館が思い出のままにそこにあった。 「…………」 ふと、昔を懐かしむ顔になる。 過去を思い出す男には煙草が似合うというものだが、あいにく車の中に置いてきた。 芋けんぴで代用し、舌先の甘い匂いに身をゆだねる。思い返されるのは、かつての悪友との小さな冒険。 ふと、思いついたように胸ポケットを探る。出かけに出費を書き留めたチビ鉛筆が……あった。 俺は立ち上がり、裏に回って小椅子が二~三並んだ休憩スペースに向かった。 このように人が休憩する場所には、誰が始めたか知らないがしょーもない落書きが為されているのが常だ。 ここもまた例外ではない。一番奥の給水器の側面に、若人たちの魂の叫びが書き連ねてあった。 チビ鉛筆をくるくると回し、少し悩んだがそこに「○○参上」と書き連ねておく。 周りよりやや色濃く残された名前。俺はにべもなく、かつて同じように記念の落書きを残した昔の親友を思い返した。 生きていればもう大学の頃。流石にこんなド田舎に今も身を置いてるとも到底思えんが、 俺が幻想郷へ消えてまた帰ってくるような奇跡もあったんだ。うっかり奴に見つかるような、そんな奇跡もあっていいように今は思えた。 「頼むぜ…蓮子」 悪友の名をぽつりと呟き、俺は鉛筆を戻してまた広間へ戻った。 広間ではルーミアがマンボウの大きさにびっくりしていた。俺も並んで見たが、やはりびっくりした。奴は意外とデカい。 そうこうしている内に時間は経ち、手元の腕時計は午前三時を示し始めた。 「…そろそろ撤退だな」 「んー」 すっかり慣れた目で階段を登り、一番奥の男子便所を目指す。 途中、脇に置かれたゴミ箱に芋けんぴの入っていた袋を放った。 身長よりも少し高い小窓へ、少しルーミアを持ち上げて外へ出してやる。 続けて俺が身を乗り出し、彼女の手を取って空に浮いた。 しばらくの浮遊感を楽しんだ後、やがてゆるりと地面に立つ。 レンタカーは盗まれる事もなくそこにあった。 俺はセカンドシートにルーミアを座らせ、ハイライトに火をつけてからエンジンをかけた。 波の音が心地よい。 やがて車はゆるやかに走り出す。 案の定ルーミアは(夜明けが近いという事もあったのだろう)走り出してから十分もしないうちに横になり、後ろですよすよと寝息を立て始めた。 俺は少し走ってから適当なパーキングに車を停め、トランクからタオルケットを一枚出して掛けてやる。 あどけない寝顔が可愛らしい。俺は思わず彼女の金髪を一撫でし、すっかりちびた煙草をコンクリートに落とした。 再び走り出して十分も経っただろうか。水平線の向こう側が、何か輝いて見えるのが分かった。 水平線から太陽が昇る。つまりは、彼女の嫌いな朝が来たのだ。 俺は軽く溜め息を吐き、アクセルを少し強く踏み込む。 今夜の出かけ先などを少し思案しつつ、昼なお薄暗いあのホテルを目指すのだった。
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ルーミア 加入場所 ステータス倍率 HP★★★ MP★★★★ 攻撃★★★★★ 防御★★★ 魔攻★★★★★ 魔防★★★★ 命中★★★ 回避★★★★ スキル詳細 スキル名 前提スキル 種別 対象 消費MP 詠唱時間 効果 射程・範囲 ブラックウェポン - アクティブ キャラ 15 0 闇の力を武器に込める。一時的に対象の武器を闇属性にする。スキルレベルに応じて持続時間増加。 ディマーケイション - アクティブ キャラ 10+Lv 0 左右から挟み込み、動きを封じる。移動不能状態にする。スキルレベルに応じて確率増加。 モーメントクロス ディマーケイション5ブラックウェポン5 アクティブ キャラ 15+Lv 0 十字型に勢いよく攻撃する。闇属性の2連続攻撃。 ミッドナイトストライク ムーンライトレイ5モーメントクロス10 アクティブ キャラ 20+Lv 0 闇の力を球体に封じて相手に飛ばす。敵単体に攻撃力と魔法攻撃の両方を使った闇属性のダメージ。 聖者の十字架 ミッドナイトストライク10イクリプスレイ5 アクティブ 床 30+Lv*3 500+Lv*250 十字架型に闇属性のエネルギーを放出する。攻撃力と魔法攻撃の両方を使った闇属性ダメージ。稀に暗闇状態にする。 ムーンライトレイ - アクティブ キャラ 20+Lv*2 250+Lv*250 闇の月の光を照らす。敵単体に闇属性の魔法ダメージ。 イクリプスレイ ムーンライトレイ5 アクティブ 床 30+Lv*3 500+Lv*500 月蝕の光のレーザー。広範囲に闇属性の魔法ダメージ。 パーフェクトイクリプス イクリプスレイ10 アクティブ 床 40+Lv*4 750+Lv*750 皆既月蝕の光の光線を乱射する。超広範囲に闇属性の魔法ダメージ。 コラプスムーン - パッシブ 無し 0 0 壊れた月。スキルレベルに応じて闇属性に耐性。 シュヴァルツシルトの闇 コラプスムーン5 アクティブ キャラ 30 1000 光すら抜けだせない闇で、対象に光属性の攻撃を受けた時1回だけダメージを軽減するバリアを張る。スキルレベルに応じて軽減量が増加し10で無効化。 キラースマイル - パッシブ 無し 0 0 恐怖を味あわせる無邪気な笑い。スキルレベルに応じて人型種族に追加ダメージ。 ブラックアウト - アクティブ 床 20+Lv*2 0 自分の周りに闇を呼び出す。自分の周辺の敵を暗闇状態にする。スキルレベルに応じて確率増加。 ブラックホール ブラックアウト5シュバルツシルトの闇10 アクティブ キャラ 20 1000 全てを吸い込むブラックホールを作り出す。敵単体を戦闘から消去する。スキルレベルに応じて確率増加。 プリンセスオブミッドナイト キラースマイル10ブラックホール5 アクティブ 使用者 20+Lv*5 0 あらゆる状態異常耐性と属性耐性が0になるが、自分の攻撃力、魔法攻撃、行動速度が大幅に上昇。スキルレベルに応じて上昇量増加。 特徴 物理、魔法攻撃の2属性を合わせた攻撃を持つちょっと珍しいキャラクター。 ちなみに攻撃+魔法攻撃の合計威力で1回攻撃するのではなく、内部的には物理攻撃、魔法攻撃を1回ずつ行い、 合計値をダメージ表記としている。そのため、物理攻撃がはずれダメージが下がる場合がある。らしい。 (製作者ツイッターより。誤情報だったら消してください。) 物魔複合攻撃、魔法攻撃を覚えるが、 魔法攻撃の消費、詠唱時間に対して威力が低い点や、装備で魔法攻撃を補い辛い点から、 魔法主体で運用する場合はある程度愛情でのカバーが必要だと思われる。 (ver.1.21で杖を装備できるようになったため魔法主体での運用が現実的となった。) また、攻撃スキルの全てが闇属性のため、闇属性に完全耐性を持つ敵には通常攻撃くらいでしか対抗できない。 闇属性の敵にもダメージを与えたい場合は、武器の属性が闇属性にならないように気を配る必要がある。 スキル評価 複合攻撃 ミッドナイトストライク…詠唱時間が無いため優秀な単体スキル。ただし、他キャラの単体スキルと比べると、装備が整っていても見劣りしている。気がする。 聖者の十字架…ルーミアを中心とした太い十字型を攻撃をする。威力は非常に高いが、詠唱時間がややネック。(SLV10で3000) 魔法攻撃 ムーンライトレイ…魔法主体で育てている場合のメインウェポンとなる。(他の2スキルは詠唱時間が非常に長いため) イクリプスレイ…広範囲魔法攻撃だが、SLV10での詠唱時間が5500と非常に長いため、正直扱いづらい。 パーフェクトイクリプス…同上。SLV10で詠唱時間驚異の8250のため、雑魚戦では詠唱している間に戦闘が終わっているだろう。 自己補助 プリンセスオブミッドナイト…SLV10で使用した場合、攻撃、魔法攻撃、行動速度が5ターンの間50%上昇する。 非常に優秀ではあるが、使用中ルーミアが紙状態になることに加え、 当スキルを取得した場合、LV60前後でないと攻撃スキルをまともに扱えないため、 普通にプレイする上ではお世話になることは無いだろう。 名前 コメント
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ルーミアは闇を操る妖怪である。「宵闇の妖怪」、「暗闇に潜む妖怪」の二つ名を持つ。 解説 初登場は第二話。以後、本編中に登場しなくとも最後のシーンには必ず登場し、序章、第一話、外伝を除き皆勤賞である。 極十字聖拳※未作成ページを扱うらしい 関連項目 水橋パルシィ 極十字聖拳※未作成ページ